キネマ画「忠臣蔵」の世界

熊本県山鹿市鹿本町出身の芹川文彰(1911-1984)。
彼が15歳の頃、ある伝説的な偉業を成し遂げたことをご存知でしょうか。
1926年、日活の無声映画『実録忠臣蔵』を観た芹川少年は、その感動を胸に、記憶だけを頼りに映画のシーンを描き始めました。
3年の歳月をかけ、用紙約170枚、500コマ以上にわたり再現されたその作品は、元のフィルムが現存しない今、「キネマ画」として奇跡的な発見とされています。
今回の展示では、この貴重な「キネマ画」に焦点を当てると同時に、明治から昭和への流れの中で「挿絵」がいかにして「劇画」へと繋がっていったのか、その足跡をたどります。
少年の驚異的な記憶力と情熱が刻まれた、ここでしか見られない貴重な記録。
ぜひ会場でその熱量を感じてください。