令和8年度 企画展Ⅰ「直弧文!井寺古墳と鴨籠石棺」

古代の人々が石室に刻んだ、神秘的な文様の世界へ。
2026年5月30日(土)〜9月6日(日)、熊本県立装飾古墳館(山鹿市)1階企画展示室にて、令和8年度 企画展Ⅰ「装飾古墳の魅力 その3 直弧文!井寺古墳と鴨籠石棺」が開催されます。
「魔除け?封印?」と謎めいた装飾古墳の文様にフォーカスした、シリーズ第3弾の企画展です。
熊本県立装飾古墳館には、県内の代表的な装飾古墳の実寸大レプリカが2点あり、実物に近い状況で装飾古墳の魅力を味わうことができます。
このレプリカと、これまで撮影されてきた写真から、各古墳の見どころを紹介する企画展「装飾古墳の魅力」をシリーズで開催しています。
シリーズ第3回目となる本展示では、史跡・井寺古墳(嘉島町)の石室、宇城市指定史跡・鴨籠古墳(宇城市不知火町)出土の鴨籠石棺(未指定)を取り上げ、そこに描かれた複雑で不思議な装飾「直弧文」について紹介します。
「直弧文」とは、直線と弧線を組み合わせて表現された幾何学文様のこと。
嘉島町の井寺古墳は、大正10年(1921年)に史跡指定された装飾古墳で、壁面に沿って巡る石障や石室内の各所に刻まれた区画の中に、直線と弧線の装飾が特徴的に表現されています。
赤色顔料を用いて彩られ、平成28年熊本地震で被災し現在も復旧作業が続いています。
一方、鴨籠石棺は昭和50年(1975年)指定の宇城市の史跡で、4枚の切石を立てて成形した刳抜式石棺。
古代人が石に込めた祈りや思いを感じられる、見応えのある企画展です。